9月に依頼をしてくださったEさんは、恋愛に対する恐怖心が拭えないまま年月が過ぎ、気がつけば30代に突入していました。
学生時代は周囲から
- 「かわいい」
- 「雰囲気が柔らかい」
- 「天然っぽい」
と言われることの多い女性で、それなりに男性から声を掛けられることもあったそうです。
しかし、大学時代に一度だけ真剣に交際した男性から、彼女の趣味に対する熱中を責め立てるような言葉を浴びせられた経験から、誰かを好きになる前に自ら距離を置く癖がついてしまいました。そしてその代償として、恋愛に対して臆病になり、身体的な関係はもちろん、異性に触れられることそのものに強い緊張を覚えるようになりました。
時は流れEさんは28歳になり、大学時代の同級生のなかで、結婚や出産の話題がちらほら聞こえてくるようになりました。当然Eさんは聞き役に徹するだけでした。
- いつか自然にできるはず
- 恋愛に焦る必要はない
- 趣味が私の人生
そう自分に言い聞かせ続けましたが、心の奥底には常に劣等感があったようです。
そんななかでも彼女をひたすらに熱中させたもの、それは押し活でした。
母親の影響で、中学時代からジャニーズに情熱を注ぎ、金曜日に学校を休んで親子で北海道から福岡まで遠征した経験もある。推しの存在は裏切らず、傷つけず、ただ光を与えてくれた。
友人たちには「その熱量を恋愛に向ければすぐ彼氏できるよ」と冗談交じりに言われていましたが、彼女にとっては押し活は恋よりも安全で、心の傷を隠すための避難所でもあり、万能薬のような趣味だと信じていた。
しかし、Eさんが29歳のとき、高校時代から同じグループを押していた友人メンバーのうちの2人が、立て続けに彼氏を作り、1年も経たないうちに婚約を発表することになります。
その日以来、1人でいることへの恐怖心が次第に大きくなり
「…このまま処女で歳を重ねていくことが…怖い。」
そう真剣に悩むことになりました。そしてそれは、単なる性的な焦りではありませんでした。
誰にも心を開けないまま年齢だけが進んでいく現実と、誰にも触れられたことがないという事実が、胸を締めつけました。自分ではもうどうにもならない地点まで来てしまったのではないかという恐怖。
それを初めて自分で認めた瞬間、自然と涙が止まらなくなったとEさんは語ってくれました。
その夜、Eさんは震える手で「処女・悩み」「大人・恋愛・未経験」などの言葉を検索したそうです。
そこから辿り着いたのが、いわゆる「処女卒業サポート」を専門とするサービスでした。
最初は、うさんくさいXのアカウントや、謎のホームページに画面を閉じたそうですが、何度か検索してるうちに、真剣な体験談や、同じように悩む女性たちの声を読み進め、Eさんの心の中で固く閉ざされていた扉が、ほんのわずかに動いたそうです。
この記事を書いているとおり、彼女はVIRGIN THERAPYのサポートに依頼をすることになります。
サポート後のカウンセリングの中でEさんが語ってくださった感想は
「想像していたほど劇的でも感動的でもなく、拍子抜けするほど淡々と終わり、穏やかな気持ちで今を迎えています。」
というものでした。
しかし、その静けさこそが、長い間締め付けられていた心の鎖が外れたきっかけになったようです。
恋愛の話題を避けたり、男性の視線を過剰に意識したりすることが少しずつ薄れ、胸の奥に沈殿していた劣等感が薄れ、恋愛というものが特別で巨大な存在ではなく、「誰にでも許されている普通の選択肢」の一つとして感じられるようになりました。
- めんどくさい
- リアルの男性は怖い
- 時間を取られるのが億劫
- 見た目の良くない男性は好きになれない
というような少し偏った思考は薄れ、まずは男性に関わってみたい、そう思えるようになったそうです。
その実感が胸の中に灯ったとき、Eさんは未来が少し楽しみだと思えました。
「推し活はこれからもずっと続ける。」
だが同時に、現実の誰かと並んで歩く選択肢も無くはない。ゆっくりで良い。
「リアルな誰かの隣で笑える自分へ少しずつ進んでいけばいい。」
Eさんはそう決心しました。
