6月に依頼をされたAさんは、過去に7人の男性とセックスをする機会がありましたが、いずれの場合も処女卒業のチャレンジに失敗したという経緯をお持ちでした。
カウンセリングを通じてAさんのお話を伺っていく中で、
回数を重ねるごとに挿入に対する嫌悪感が徐々に大きくなってしまい、依頼をした時点ではセックスに対するネガティブな感情が大きくなりすぎて、自分でも諦めてしまっている
と語ってくれました。
私は過去、中イキ開発を請け負うサービスを運営していました。今から6年以上前の話です。(中イキ開発に関するコラムもいくつか掲載していますので、興味をお持ちの方はご覧になってください。)
実は、中イキ開発が困難を極めるタイプの女性がいらっしゃいます。
それは、経験人数の多い30代以降の女性です。たくさん経験を重ねる中で、「セックスで中イキはできないと脳が思い込んでいる」状態になってしまった女性は、メンタルブロックが掛かり中イキが非常に困難となります。
話を戻します。
依頼をしてくださったAさんは30代の女性で、処女(未挿入の状態)としては経験人数が7人と多く、このことがセックスに対する嫌悪感を増幅させ、挿入障害を引き起こすきっかけとなっていました。
過去に医療機関に受診されるなど、積極的に問題を解決しようと奮闘していた時期もありましたが、精神的な抵抗感から継続が困難となり挫折をされました。その結果、最後の経験から約6年間、男性との性的接触を持たない状態が続いていました。
結論から言うと、Aさんはサポートを通じて処女を卒業することができました。
今回はAさんがどのように克服していったのかを簡単にご紹介します。年齢や経験を問わずセックスに対する恐怖心に悩まれている方がいらっしゃいましたら参考にしてみてください。
暴力的イメージ
Aさんとのカウンセリングのなかで、挿入行為に対して感じる困難さの背景には、非常に強い恐怖イメージの存在があることが判明しました。
具体的には、指やペニスを膣に挿入しようとすると
- カッターやカミソリで膣内を傷つけられるイメージ
- 鋭利なワイヤーのようなもので性器を裂かれるようなイメージ
が頭をよぎり、暴力的かつ不快なイメージが頭を占拠してしまうと説明してくれました。
これが引き金となり焦燥感や緊張を覚え、身体がこわばり、浅い呼吸や動悸などの身体症状が出現し、挿入を受け入れることができなくなってしまいます。
自己否定
さらにAさんは、暴力的イメージ反応に対して
- このようなことを考えてしまう自分は異常なのではないか
- 他人に知られたら気持ち悪がられるのではないか
といった自己否定的な思考にとらわれてしまうと語っていました。
過去の対する彼女の自己分析によると、こうした思考の背景にはコンプレックスの感情が存在していました。
- 同級生が皆結婚するなかで、15年以上時が止まってしまっていることに対する劣等感
- 女性として不完全なのではないか
- 異常者なのではないかという恐怖
このような思考が、経験を重ねるごとに強固なものになり、心の奥底に積み重ねられていました。
共有
性行為というのは愛する相手と積み上げていく共同作業です。ですが、そのことがプレッシャーとなる場合も時には存在します。
- 好きだからこそ相談できないこともある
- 本音を言ったら嫌われる
セックスに関してだけでなく、恋愛に関してこのような思いを抱えている方は多いでしょう。
そんな時には、私とのカウンセリングのように、利害関係のない全く知らない相手であれば本音を語ることができるケースもあるわけです。
私からの提案として、Aさんにはご自身の恐怖イメージやそれに伴う感情を詳細に言語化していただきました。
この課題は多くの方にとって困難であり、ほとんどの方が言葉にすることを避けがちです。
しかしAさんは、長年抱えていたネガティブなイメージが生まれる感情の背景を共有してくださり、そのことがきかっけで少しずつセックスに対する負のイメージが和らいでいきました。
弱毒化
Aさんは、言語化したことによって表面化した恐怖のイメージを、経験をする前に完全に取り除きたいと考えていました。
しかし、同じようなトラウマを抱えた女性に対するサポートの経験から、
恐怖を完全に消すことは困難であり、イメージトレーニングを通じて暴力的想像の強度や頻度を徐々に下げていくことが現実的な方法である
とお伝えしました。
人間は考えてはいけないと意識することで、かえってその対象を強く意識してしまいます。心理学では、思考の抑制は逆効果となるというのが定石です。
そこで、恐怖イメージが浮かんできたときには、代わりに別のイメージを思い出し紐づける訓練を提案しました。
普通とは…
Aさんは、このような感情が生じる自分は精神的におかしいのではないかと常に不安に思われていました。
しかし、挿入障害を抱える多くの女性が、程度の差はあれ同様の恐怖イメージや自己否定感に悩まされているのが実情です。
これは決して異常値ではなく、ごく自然な心理的反応です。むしろ、それらを否定せずに受け入れ、場合によっては慣れている人間と共有していくことで、少しずつ解決に向けた道筋が見えてくるということを説明しました。
まとめ
人間の思考習慣において、考えているようで考えていないという事態は頻繁に起こります。
私自身、悩みの多い人生を送ってきたこともあり、同じところをグルグル回って、気づけば全く進めていないどころか後退していたという経験を何度も繰り返してきました。
昔、ある人にこんなことを言われて納得したことがあります。
5分考えて答えのでないものは、1日考えても答えが出ない。
学生時代に数学や物理を熱心に勉強されていた方には納得できない言葉だと思います。考えて考えて答えを絞り出すのが勉強であると。学生時代の私が上の言葉を聞いても鼻で嘲笑っていたでしょう。
しかし、現実問題として答えの出ないものは、いくら考えても出ないということは頻繁に起こりえます。
そんな時には一歩立ち止まり、思考のグルグルを他人に委ねてみるというのも1つの手かもしれません。
性に関する悩みを抱えている方がいらっしゃいましたら、下記のフォームからお気軽にご相談ください。
