長期休みの期間に入ると、学生さんからの問い合わせが増えてくる傾向があります。
普段は授業やアルバイト、サークルなどで忙しく過ごしている学生の方も、まとまった時間が取れる長期休暇になると、自分自身の身体や心のことを真剣に考える時間ができるのだと思います。
切実な悩みとして寄せられる相談の1つは、自分自身の性欲の強さは自覚しているけれど、どう解消すればいいのかわからないというものでした。ご相談くださった方は全員が大学生で、こうした悩みは決して一部の特殊なケースではないのだと感じさせられます。
実際、女性の性欲は男性と比べても個人差が非常に大きいのが特徴です。たとえば、仮に男性の性欲を一律で70%程度と例えるなら、女性の場合は人によって100%の人もいれば0%に近い人もいるほど幅が広いのです。このバラつきの大きさは周囲から理解されにくいもので、自分だけが異常なんじゃないか…?という不安に繋がりやすい部分でもあります。
また、性欲に関する悩みを抱えたまま解決策を見つけられないでいると、生活そのものに影響が出てしまうケースも少なくありません。実際にご相談をくださった女性の多くが
- 集中力の低下
- 不安感の増大
- 睡眠の質の悪化や減少
といった日常生活の支障を訴えていました。勉強や人間関係に真剣に取り組みたい時期であるにも関わらず、性欲のコントロールができないことがストレスとなり、自分自身を追い詰めてしまうことあるようです。
私自身は、女性の性欲と日常的に向き合ってきた経験から、未経験の女性が性に対して興味を抱くこと自体をとてもポジティブに捉えています。それは、自分の心と身体を大切に扱おうとする自然な気持ちの表れだと思います。
異性と関わることは、男女問わず人生において大きな推進力となります。人を成長させ、目標に向かうエネルギーに変えてくれることもあれば、逆に依存や破綻を招いてしまう可能性もある、非常に強い力を秘めたものでもあります。だからこそ、性欲や性への関心を正しく理解し、自分に合った形で向き合うことが大切なのです。
今回はその一例として、過去にご相談いただいた大学生のAさんが抱えていた性欲にまつわる悩みと、そのカウンセリングの中で伺った具体的なお話について紹介していきます。
Aさん
大学2年生のAさんは、高校生のころから自分の欲望の強さに苦しんできました。
自分は普通とは違うのではないか…という自覚が常にあり、日常生活に支障が出るほど性欲に振り回される毎日だったそうです。
大学の講義中でも、アルバイトの最中でも、あるいは友人と他愛もない会話をしているときでさえ、ふとした瞬間に身体が疼いてしまう。目の前の男性が特別魅力的でなくても、抑えられない衝動が内側からこみ上げてくる。
そのたびに自分を責め、どうして自分だけ…と落ち込むことが増えていきました。仲の良い友人にも相談できず、自分の身体との向き合う日々に息苦しさを感じていました。
ある日の講義中、Aさんは教授の話がまったく頭に入らず、どうしても集中できない状態になっていました。脚を組み替えたり、膝をこすり合わせたり、机の下で陰部を軽く触れてみたり…。気を紛らわせようとすればするほど意識はおかしな方向へ飛んでしまい、ますます抑えが効かなくなる。授業が終わった瞬間、Aさんは我慢できずにトイレに駆け込み、個室に閉じこもりました。
スマホを開き、何かを探すように必死にスクロールする。しかし数秒後には画面を閉じ、深いため息をつく。
「こんなこと本当はしたいわけじゃない…」
そう思いながらも欲望は消えず、自己嫌悪と衝動の間で苦しみ続けました。
運動すれば発散になると聞き、ジムにも入会しました。アルバイトを限界まで詰め込んで、体力を消耗させれば余計な欲望も抑えられるのではないかと試したこともあります。それでも夜になると結局同じ気持ちに戻ってしまい、悩みは解決しませんでした。
恋人を作れば少しは変わるのかもしれない。でも、彼氏を作るのは怖い。なぜなら自分に自信がないから。
もし実際にセックスをするとなれば、うまくできる自信もなく、むしろ恐怖心の方が大きかったといいます。そんな中でAさんにとって唯一安心できたのは、自分一人で漫画や動画を見ながらすることでした。
何度もネットで性依存症について検索したこともありました。しかし、専門のクリニックに行く勇気は出なかったそうです。まだ未経験なのに、依存症なんて言えるはずがないと自分を否定してしまう気持ちもありました。誰かに相談することもできず、身近な友人たちにはもちろん話せるはずもない。孤独感と欲望に支配される生活が続いていきました。
そんなある日。SNSを何気なく眺めていたとき、Aさんの目に偶然流れてきたのが処女卒業サポートの体験談を載せたポストでした。どこか引き寄せられるようにプロフィールを開き、投稿を読み進めていくうちに、もしかしたらここなら相談できるかもしれないと感じ、お問い合わせをする決心をしたのです。
勇気を出して一歩踏み出したその選択は、Aさんにとって大きな転機となりました。現在は処女卒業を果たし、信頼できるセックスフレンドを作ることができ、自分なりに性生活を楽しめるようになってきたそうです。以前のように性欲に支配される感覚から解放されつつあり、むしろ性を通じて自分を受け入れることができるようになったと話してくれました。
